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胃粘膜不整と言われたらどうする?

[2019.02.20]

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特に症状がなく、ご自身では異変に気づきにくい胃粘膜不整。長期間放置すると胃癌に繋がる可能性もあるため注意したい所見です。

Q.「胃粘膜不整」とはどのようなものですか?

A.胃粘膜不整はバリウム検査や内視鏡で胃内部を診る際にわかるものです。比較的年配の方に多く見られる傾向があります。通常、胃粘膜の表面は平滑ですが、凹凸ができてしまっている状態を指します。「なんらかの異常がある可能性が考えられる」という所見です。まずは早期胃癌の疑いを鑑別し、胃潰瘍や胃炎の有無を精査する必要があります。

Q.どのような病気が考えられますか?

A.胃粘膜不整となる原因も、病気の種類によってさまざまに異なります。

  • 慢性胃炎:長期にわたり徐々に胃内部に炎症が広がっている状態。主にヘリコバクター・ピロリ菌の関与が疑われます。
  • 急性胃炎:ピロリ菌感染やアルコールの過剰摂取、薬剤やストレスなどによる急激な炎症が起きている状態です。強い痛みや吐き気、嘔吐などの症状が出るのが特徴です。
  • 胃潰瘍:胃粘膜が何らかの原因でただれ、えぐられたような状態になる病気。鈍痛や出血による貧血症状が現れることがあります。
  • ポリープ:胃粘膜に突出してできる腫瘤。悪性と良性があり、サイズも米粒大から出血を伴う大きなものまでさまざまあります。良性の場合は経過観察することもあります。
  • 胃癌:粘膜内の細胞が何らかの原因により癌化し増殖する病気。喫煙や食生活を含めた生活習慣の偏り、ヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染などによって発癌リスクは高まります。
  • 悪性リンパ腫:血液細胞に由来する癌。細菌やウイルスに対する免疫機能を持つリンパ球が癌化することで、リンパ節をはじめとしたさまざまな部位で癌細胞が増殖する病気です。

Q.どのような症状がありますか?

2_7_31A.慢性胃炎や早期胃癌、早期悪性リンパ腫などは特に症状がありません。ポリープも基本的には症状がないことが多いですが、出血をきたすような大きいサイズの場合には貧血症状を伴うこともあります。特に慢性疾患の場合には徐々に不整が生じ、時間の経過とともに悪化していきます。それに比べて、胃潰瘍や急性胃炎などは胃痛・吐き気・食欲不振といった症状が出ることが多いです。急性の場合は急に症状が現れて早く治まるのが特徴です。
慢性胃炎の場合には詳しい検査をしなければ気づかないことが多いので、定期健診などの検査を有効に利用して異常の早期発見に努めることが大切です。特に慢性胃炎は胃癌への関与が高いので、予防という観点においても定期的な検査を受けられることは非常に重要なことです。

Q.必要となる検査や治療とはどのようなものですか?

A.内視鏡検査にて胃内部を詳細に調べます。病変が疑われる場合には、組織を採取して病理医学的診断を行います。
治療法は疾患ごとにそれぞれ異なります。

  • 慢性胃炎:ピロリ菌検査を行い、ピロリ菌の疑いがある場合には除菌します。
  • 急性胃炎・胃潰瘍:主に内科的薬物療法が検討されます。
  • ポリープ:出血をきたすような大きなポリープは内視鏡にて切除することがあります。
  • 胃癌:進行している場合には胃の手術が必要となります。
  • 悪性リンパ腫:ピロリ菌の除菌や抗癌剤治療、放射線治療などタイプに応じて適切な治療法を用います。

Q.普段の生活において気をつけることはありますか?

A.胃潰瘍や急性胃炎については、食生活を含めた日常生活の見直しである程度の改善が期待できます。例えば暴飲暴食や刺激物の摂取を控えたり、ストレス軽減などが例に挙げられます。その他、鎮痛剤などの薬剤を常時使用されている方などは、胃薬を併用するなどして胃を守る工夫が大切です。

胃粘膜不整は胃癌のサインであることも

344451進化した内視鏡による定期検査を有効に利用して
健康診断の際に「胃粘膜不整」と指摘されてご相談にお越しになられる患者さんは非常に多いものです。胃粘膜不整は通常のバリウム検査でも発見されやすいものですが、2014年からは定期健診にはより精密な検査が期待できる内視鏡検査が推奨されています。胃粘膜不整は特に症状を伴わないことが多く、ご自身だけではなかなか気づきにくいものです。長期間にわたる胃粘膜不整はやがて胃癌に繋がっていくリスクが考えられています。しかし、胃癌であった際にも、早期であれば内視鏡で比較的簡単に切除することが可能です。昨今では内視鏡も目を見張るほどの進化を遂げています。年々胃がんの発見率も上昇し、早期であればあるほど恐れることのない病になりつつあります。健康診断で胃粘膜不整が疑われた際には、まずは一度詳細な検査を加えることでご自身の胃の状態をしっかり確認しておくことが大切です。

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